’06 鹿島コンビナート講習会

             産学官及び地域連携によるコンビナート競争力強化        

                 開催日: 2006年 12月 6日(水) 

国内コンビナートは競争力強化は、1990年代から話題に上るようになった。
背景には、コンビナート各プラントの老朽化、海外大型コンビナートの立地や東南アジアを始めとする新興国の台頭などにより、国内コンビナートの競争力低下が懸念されるようになったことにある。

コンビナートの再生は、企業単独では限界があり、近隣各社を含めた地域での連携や産学官の連携が不可欠となっており、国も積極的に支持する方針を打ち出し、様々な支援を行っている。
又、一方で連携検討の段階で、多くの課題が噴出し実行に移れないケースも多い。

この度、鹿島地区に各界の専門化をお招きし、コンビナートの競争力強化に向けた課題についてご講演頂く機械を設けました。
関心をお持ちの方多数のご参加をお待ち申し上げます。
又、講習会終了後には、講師の方を交えてフリーディスカッションの場を設けましたので、併せてご参加お願い申し上げます。


  ◆日 時: 2006年 12月 6日(水) 13:00〜19:00

  ◆会 場: 三菱化学梶@鹿島事業所
         [ 茨城県鹿島郡神栖市東和田17-1  TEL 0299-96-1112 ]


  ◆定 員: 80名 (先着順)

  ◆参加費: 正会員/法人会員の社員 ¥9,000円、  学生会員 ¥3,000円、  会員外 ¥12,000円 (消費税、テキスト代込)
          ※割引サービス有 → 1社 6名以上 でお申込みの場合、各々¥1,000引き致します。

  ◆申込先:(社)化学工学会関東支部 事務局
         [ 東京都文京区小日向4-6-19  TEL 03-3943-3527  FAX 03-3943-3530  E-mail info@scej-kt.org ]

         *参加ご希望の方は、【申込フォーム】 からお申込み下さい。
                          注意:送信後、自動配信(メール)で必ず「受付番号」が発行されます。届かない場合は事務局までご連絡を!

  プログラム

 1.開会の辞  (13:00〜13:10)

  @.(社)化学工学会関東支部 第2企画委員長 富士写真フィルム梶@/ 辻本 忠宏 氏
  A.三菱化学且ュ島事業所  鹿島事業所長     / 鷲見 富士雄 氏

 2.産学官連携の課題と適用例  

  @.「石油化学産業の環境変化と今後の課題」   (13:10〜13:50) 経済産業省製造産業局 / 樋本 諭 氏
       我が国の石油化学産業は、国際競争環境の激化、石化原料問題の顕在化、更には環境やリスクに関する社会からの新たな
       要請への貢献をいった課題に直面している。 本講演では、石化産業が直面するこれらの課題を踏まえ、「コンビナート高度
       統合」による課題解決の意義とこの加速化を目指した最近の政策展開について紹介を行う。

  A.「大阪泉北コンビナートの産学官連携ビジョン」 (13:50〜14:30) 三井化学椛蜊纃H場  / 矢羽田 喜彦 氏
       堺・泉北コンビナート9社にて、地域社会のニーズと企業の現状と課題を踏まえた将来ビジョンを策定し、堺・泉北コンビナート
       の目指す『都市型スーパーコンビナート』像から堺泉北新産業クラスターの創出に向けた将来ビジョンを紹介する。

  B.「コプロダクションの推進」 (14:30〜15:10) 産業技術総合研究所  / 中岩 勝 氏
       広義のコプロダクション技術を用いた、コンビナートを中心とする産業間連携の概念について基本的な連携パターンや評価
       手法を紹介する。

 3.地域連携の課題と適用例

  @.「千葉コンビナートでの地域連携の実施例と課題」 (15:30〜16:10) 千代田化工建設梶@  / 松田 一夫 氏
       全国コンビナートを対象とする調査事業の開始や、複数工場間での省エネ共同事業への支援策の創設などが行われ、省エネ
       共同事業のモデル事業が千葉コンビナートから誕生しています。
       その事業紹介と各地のコンビナートでの省エネ共同事業推進の課題を報告します。

  A.「鹿島経済特区の概要とその目指すもの」 (16:10〜16:50) 茨城県企業誘致担当顧問 / 杉本 俟夫 氏
       素材産業を主体とする鹿島コンビナートの競争力を確保し、更なる発展を目指し、進出企業と茨城県行政が全面的に協働し、
       鹿島経済特区を立ち上げ、多くの成果を得つつある。
       その具体的内容、課題と今後の展開について紹介する。

  B.「コンビナートでの省エネに伴うGHG削減量モニタリ
     ング手法と検証」
(16:50〜17:30) ビューローベリタス梶@   / 木下 徳彦 氏
       排出量削減および省エネ努力を証明するためには、排出量の正確なモニタリングが必要であり、将来、排出量取引制度が導入
       された場合、第三者による検証作業が必要になる。
       本講演では、世界と日本の温暖化政策の流れと、コンビナートでの省エネ努力に伴う温室効果ガス削減を証明するためのモニ
       タリング手法と、検証業務を紹介する。

 4.閉会の辞  (17:30〜17:40)

  @.(社)化学工学会関東支部  副支部長 早稲田大学       / 平沢 泉 氏

 5.フリーディスカッション  (18:00〜19:00)