「プラント操業の安全性強化」

昨今の化学産業における大事故は非定常作業時に発生した事例が多く、事故報告書では現場力の低下に起因するというまとめ方が目立つという学識経験者の指摘があります。根本的な原因の多くは設計段階での検討不足であり、その後の変更管理の抜けも大きな要因とされています。元々我が国の製造業の安全の維持管理は現場力への依存比率が高く、欧米に比べ、設計段階から本質的な安全性を厳密に評価し、さらにその管理システムを維持する体制は弱いとされています。一方、経験豊富な運転員の定年退職、技術伝承の不足などにより、我が国の現場力はますます低下し、リスクが増大する中、各企業は安全文化の醸成、感性の強化など種々の取り組みを進めています。　そこで、本講習会では、プロセス安全管理の重要性と生産現場におけるプラント操業安全性強化＝プラント正常運転からの逸脱時の対応能力の強化に焦点を当てて講演いただく機会を設けました。関心をお持ちの方多数のご参加をお待ちしております。