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第1回リスクに基づくプロセス安全入門 |
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“化学工場に於ける大事故をどのようにして防ぐか”というテーマに対して、米国OSHA(*1)のPSM(Process
Safety Management)が既に標準となっています。これは火災・漏洩・爆発といったプロセス事故防止の管理を規定するものであり、化学物質やエネルギーが放出されるというハザードに対して、そのリスクをコントロールして安全管理することを企業に求めています。AIChE(*2)のCCPS(*3)はさらに進めて、プラントで働く人達がどう行動すべきかを、“リスクに基づくプロセス安全”(RBPS: Risk
Based Process Safety)という行動指針として示しています。本講座では今や欧米では常識となりつつあるRBPSの考え方についてテキストを用いて学んでいただきます。 講座は3部に分かれており、第1部ではOSHAの定めるプロセス安全管理規定が制定された背景とRBPSの意義を解説します。第2 部では「若い技術者のためのプロセス安全入門」をテキストとして、RBPSエレメント上の弱点がどの様な事故に繋がったかを議論し、受講者にRBPSの必要性を感じて頂きます。第3部では、実務への応用としてプロセスや設備を設計する際に注意すべきことと、製造現場において管理者やエンジニアたちがどの様に行動することが求められているかを解説します。 本講習会を受講していただくことで、米国における最新のプロセス安全管理の考え方を理解するだけでなく、グローバルレベルのプロセス安全を知り自社のレベルを認識できます。日本の技術者たちが海外で活動する機会が増大している中で、相手企業が求めるプロセス安全のレベルを知ることは、現場技術者や安全管理者に限らず、プロセス産業に係わる多くの方たちにとって有益と考えておりますので、これを機会に受講をお勧め致します。
(*1) OSHA(Occupational Safety and Health
Administration:アメリカ労働安全衛生局) (*2) AIChE(American Institute of Chemical
Engineers:アメリカ化学工学技術者協会) (*3) CCPS(Center for Chemical Process Safety:化学プロセス安全センター) |
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日 時 |
2019年7月8日(月) 9:30〜17:00 |
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会 場 |
化学工学会会議室(地下鉄茗荷谷駅下車2分) 〒112-0006東京都文京区小日向4-6-19(共立会館5階) TEL:03-3943-3527、FAX:03-3943-3530、E-mail:info@scej-kt.org |
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共 催 |
公益社団法人
化学工学会SCE・Net |
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定 員 |
24名 |
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参加費 |
個人正会員 \19,000、法人会員の社員 \24,000、会員外 \34,000、 サロンメンバー¥16,000、学生会員¥12,000 参加費には教材の「若い技術者のためのプロセス安全入門」(*)(丸善出版、2018年発刊)の費用が含まれております。教材をお持ちの方は上記金額から4500円をお引きします。 *協賛団体の会員は本会会員と同等の条件で参加できます。
(*)アメリカ化学工学会(AIChE)の化学プロセス安全センターが2016年に発行した”Introduction to Process Safety for Undergraduates and Engineers”をSCE・Net安全研究会が翻訳して2018年末に発行したもの。 |
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お問合せ お申込み |
(公社)化学工学会関東支部 事務局 TEL:03-3943-3527 FAX:03-3943-3530 E-mail:info@scej-kt.org |
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時 間 |
講 演 |
講 師 |
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09:30-10:00 |
1 |
開講に当たって(RBPSを学ぶ意義について) |
竹内 亮氏 | ||
10:00-11:00 |
2 |
リスクに基づくプロセス安全(RBPS)の基礎 |
井内 謙輔氏 |
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2-1)プロセス安全の歴史
2-2)RBPSの基本となるピラーとエレメントの解説 2-3)OSHA法規制とRBPSの違い |
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3.RBPSによる事例研究(グループ・ディスカッション形式) |
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11:10-12:30 13:30-15:00 |
3-1) イリノイ州, FPC社 塩ビモノマー爆発 3-2) テキサスシティー、BP社製油所 爆発 |
飯濱 慶氏 山本一己氏 |
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15:10-17:00 |
4 |
RBPSの実務への応用 |
竹内 亮氏 |
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4-1)RBPSを設計に反映するために 4-2)職場でのプロセス安全 4-3)質疑応答 |
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1)