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バイオプロセス講演会

「バイオ生産技術実用化への早道」

 

微生物機能を活用する物質生産は、循環型社会の実現と持続的経済成長の共存を可能とする技術であり、素材・食品・化学製品など多分野への拡大が見込まれています。このバイオものづくりの実用化のためには、ラボスケールの基礎研究とともに、高生産性と低コスト化を両立したバイオ生産システムの構築が必要です。本講演見学会では、バイオ生産技術の最新の研究に加え、製造プロセスの新たな動向について、各分野の専門家にご講演をいただき、産学の枠を超えた自由な意見交換の場を提供いたします。
 また、わが国のバイオリファイナリー分野を牽引する企業の一つであるGreen Earth Institute株式会社様のご厚意により、施設見学会を開催します。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」の一環として、バイオファウンドリ事業に採択された拠点施設を見学します。バイオ生産物の早期上市を狙う企業の方、生産プロセスのスケールアップテストを行いたい方、バイオ生産技術とは何かを学びたい方などのご参加をお待ちしています。

日 時

2024年12月 5日(木)(講演会) 12月6日(金)見学会

共 催

公益社団法人 化学工学会バイオ部会

協 賛

公益社団法人 日本生物工学会、日本動物細胞工学会 

会 場

 (講演会)三井化学株式会社茂原分工場
           297-8666 千葉県茂原市東郷1900 TEL0475-23-0111
 (見学会)Green Earth Institute 株式会社バイオファウンドリ研究所
   297-8666 千葉県茂原市東郷1900(三井化学株式会社茂原分工場内)

定 員

 80名 (先着順締切リ)

募集締切  11月21日(木)

参加費

正会員

25,000

*(含共催・協賛団体・バイオ部会)

法人会員社員

30,000

*(含共催・協賛団体)

会員外

37,000

バイオ部会
賛助会員

20,000

学生会員

8,000

*(含共催・協賛団体)

会員外学生

10,000

尚、それぞれの参加費にはテキスト代と消費税が含まれます。

お問合せ先

(公社)化学工学会関東支部 事務局
TEL03-6801-5563  E-mailinfoscej-kt.org

お申込み

〇新参加申込フォーム

注意事項 *・研究所見学のため、ヒールのある靴やスカートの着用はお控えくださいますようお願い申し上げます。
  申し込みの際に、どの班を希望するか記入いただきます。希望に添えない場合があることご了承ください。
開催地の千葉県茂原市はホテルの数が少数のため、ご参加予定の方はお早めの予約をお勧めいたします。
                    

プ ロ グ ラ ム

時 間

講    演

講  師

13:00-13:05

開会の挨拶

13:05-13:55

1-1「バイオプロセスの生産性向上に向けたCFD活用の
  取り組み」

 当社では製造プロセスの課題解決支援にコンピュータシミュレーションによる流体解析(CFD)を活用しており、近年では発酵生産プロセスの検討も行っている。本講演では形状の違う培養槽で生産性が異なる要因解明について、CFDによるアプローチを試みたので報告する。 

DIC株式会社
      江口 潤

13:50-14:35

1-2「食糧と非競合な藻類バイオマスの微生物による効
  率的代謝に関する研究」

 発酵、バイオによる物質生産の分野で主に食糧となる作物を主原料とし、スクロースやグルコースのような代謝が容易な糖類を使用している。食糧と非競合なバイオマスの内、微細藻類、大型藻類(海藻)の主成分は、脂肪酸、多糖類(褐藻類ではアルギン酸)など微生物の代謝、発酵が難しい分子であり、本研究ではそれらを発酵に用いる技術の開発を行い、新種微生物や新規酵素の発現が発酵、代謝の促進に有用であることを見出したので報告したい。

味の素株式会社

  土井 秀高 

14:35-15:20

1-3「バイオリファイナリー技術のプラットフォームを構築するバイオファウンドリ事業について」
 
生物の能力で有用化合物等を作り出す「バイオものづくり」はカーボンニュートラル実現として大きな期待が寄せられているが、事業化に必要なスケールアップにおいて多額の設備投資が必要なことが課題となっている。当社はNEDO事業の一環としてバイオファウンドリ拠点を構築する事業を進めており、その取り組みについて紹介する。

Green Earth Institute株式会社 
    古城 敦 

15:20-15:40

 休 憩

15:40-16:25

1-4「単位操作の”バイオものづくり”への貢献
 バイオマスからのモノづくりを考えると、原料、発酵、そして、その下流での分離精製など、一連のプロセスを総合的に考える必要がある。一例として、培養では高密度の菌体条件を作る必要があるが、どのような戦略の可能性があるのか、それは攪拌律速なのか、通気律速なのか、微生物の生理学的条件なども考慮する必要がある。本講演では、バイオプロセスにおける化学工学的な側面も踏まえ、バイオマスからのモノづくりについて私たちの研究を紹介したい。

神戸大学大学院
     荻野 千秋 氏

16:25-17:10

1-5「生物ものづくりDBTL加速を指向したバイオパーツの進化デザイン」
 バイオマス生産もリファイナリも、究極にはその立役者たるバイオパーツの性能が勝負を分ける。そして生物ものづくりの真の「革命」があるとしたら、そのローテク化(陳腐化)にこそ、あるのではないか。古くて古い「進化工学」の徹底的な省コスト化・普遍化を目指した私たちの七顛八倒例を肴に、産業合成生物学の一つのありえる未来像、「地ビール産業化」の可能性を議論する。

早稲田大学
    梅野 太輔 氏

17:10-17:30 全体質疑応答・2日目見学会の概要説明
18:00-    懇親会 
第2日目  12月6日()(見学会)
見学先Green Earth Institute 株式会社
    バイオファウンドリ研究所

   班に分かれて研究所を見学します
  18:30集合10:45解散
  
・29:30集合11:45解散
  
・310:30集合12:45解散
  
      茂原駅で集合・解散です。