博士課程学生から40歳以下の若手研究者の中から数名を選抜して、研究にかける情熱を語ってもらい、また若手研究者を激励し、かつ化学工学会の将来の発展のための基盤作りに寄与することを目的にして、招待講演会を開催しています。

2023年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2023年 8月 9日(水) 17:10〜18:00
会 場  山形大会 (山形テルサ)
プログラム 「異分野協創による高分子電解質膜および晶析プロセスの設計・開発」
 本講演では、分子間相互作用を利用した燃料電池用高分子電解質膜や、特異な流動場や複雑な多成分系に着目した新しい晶析法など、演者が異分野協創の視点から行ってきたこれまでの研究内容および今後の展望について紹介する。
講 師 東東京農工大学 大学院工学研究院応用化学部門 甘利 俊太朗 氏

2022年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2022年 11月 10日(木) 16:45〜17:450
会 場  新潟大会 (朱鷺コンベンション)
プログラム 実験と計算を活用した水電解用電極触媒の効率設計

 
講 師 東京工業大学 科学技術創成研究院 菅原 勇貴 氏

2021年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2021年 7月 1日(木) 16:45〜17:450
会 場  秋田大会 (オンライン)
プログラム 「超臨界水を用いた金属酸化物ナノ粒子合成」

 本講演では、超臨界水熱合成反応における、混合速度および反応速度の評価を行った最近の研究について紹介する。また、そのような研究に基づき、実際に超臨界場でどのような反応が起こっているかについて、時間分解その場測定を行った結果を
紹介する。
講 師 東北大学材料科学高等研究所  横 哲 氏
2019年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2019年 8月 8日(木) 16:45〜17:450
会 場  横浜国立業大学
プログラム 「カーボンナノチューブを“作る”から“使う”、電池を“作る”から“使う”へ」
 これまで高温場/ドライプロセスの反応工学を軸としながら、CNTの合成から蓄電池への応用、太陽電池や燃料電池の作成から、エネルギーシステム全体への展開と、多様な研究に取り組んできた。その時々の取り組みと視点を交えて講演する。
講 師 東京工業大学 物質理工学院応用化学系  長谷川 馨 氏

2018年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2018年 8月 20日(月) 16:45〜17:450
会 場  室蘭工業大学
プログラム 石灰をキーマテリアルとする研究と地域貢献への挑戦」
 蹄疫や高病原性鳥インフルエンザは代表的な家畜伝染病で、その対策が喫緊の課題となっている。
 対策の基本は農場防疫で、現場では液体消毒のほかに、消石灰散布が併用されているが課題も多い。
 本講演では、使いやすさを追求して開発した多機能粒状消石灰の特徴と、これの普及・事業化に向けた
 我々の挑戦を紹介する。 
講 師 室蘭工業大学大学院工学研究科  山中 真也 氏
2017年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2017年 8月 20日(木) 17:00〜17:50
会 場  早稲田大学
プログラム 「ポリイソブチレンの技術開発」
  
当社で製造、販売しているポリイソブチレンについて、触媒、プロセスの改良を中心に、その製造技術開発について紹介
  する。併せて、企業にて研究活動をする中で感じる、大学での研究との違いについても触れる。
講 師  JXTGエネルギー株式会社
  化学品本部 化学品企画部 化学品企画グループ  若林 準二 氏

2016年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2016年 11月 25日(金) 16:45〜17:40
会 場  コラッセふくしま
プログラム 「高分子添加剤を用いた単分散微結晶の反応晶析研究」

 「晶析操作の基本は粒径分布の制御であり、それは今も変わらない。演者は、一貫してこの基本課題に取
  り組んできた。講演では、演者の学生時代とその後の教員時代で学生と共に進めてきた晶析工学研究を
  総括する。
講 師  新潟大学 工学部化学システム工学科 三上 貴司 氏
2015年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2015年 11月 27日(土) 13:30-14:30
会 場  桐生市市民文化会館
プログラム  「生体分子を用いた材料機能システム設計」
講 師 東京工業大学 資源化学研究所  田巻 孝敬 
2014年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2014年 11月 22日(土) 15:00〜16:00
会 場  新潟大学
プログラム  蛍光消光現象を利用した遺伝子定量技術の開発と応用

遺伝子定量技術は医療分野での遺伝子検査や環境中の微生物相の解析に至るまで幅広い分野で利用されるようになってきている。著者らはグアニン塩基の近傍で蛍光が消光する色素を利用することにより、正確性やフレキシビリティーに優れた遺伝子定量技術を開発した。 

講 師  (独)産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門 野田 尚宏
2013年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2013年 8月 8日(木) 13:30〜14:30
会 場  岩手大学
プログラム  塩化・還元反応による形態変化を利用した金属資源の選択的分離プロセスの開発

種々の有用金属を含む二次資源の組成は,原料化合物の多様化に伴い複雑化しており,そのリサイクル技術の開発が
 困難となりつつある。ここでは,金属の存在形態の解明と塩化・還元反応を利用した分離回収を試みた結果について
 紹介する。
   

講 師  秋田工業高等専門学校 物質工学科  野中 利瀬弘 氏

2012年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2012年 8月 30日(木) 13:30〜14:30
会 場  横浜国立大学
プログラム  
「刺激応答性マテリアルを利用したバイオセパレーションシステムの創成」

本講演では、温度応答型酸素キャリア液、および光刺激応答型酸素キャリア液を用いた人工
 鰓(えら)システムと温度応答性高分子を用いた低分子薬剤、タンパク質、細胞を分離する
 クロマトグラフィーについて述べる。   

講 師  東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 
                    
長瀬 健一 氏

2011年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2011年 8月 25日(木) 13:30〜14:30
会 場  北海道大学工学部
プログラム  「生物化学工学を主とした高専における研究活動および地域企業との関わり」

   
高専において演者が取り組んでいる、生物化学工学の知識を生かした活性汚泥強化法についての
 研究
内容と地域の中小企業依頼の委託研究の内容についての取り組み方や将来展望について紹介する。
講 師  小山工業高等専門学校 物質工学科
                           田中孝国 氏

2010年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2010年 8月 19日(木) 13:30〜14:30
会 場  宇都宮大学工学部
プログラム  「固液撹拌槽における粒子と撹拌翼との衝突頻度

 
工業的に広く用いられる固液撹拌操作では、粒子と翼との衝突に起因する翼の磨耗や、粒子の破砕がしばしば
  問題となる。そのため、最適な装置設計や運転条件選定には、強度に応じた衝突頻度の予測が欠かせない。
  そこで、本研究では、衝突音を利用した新たな衝突頻度測定法を開発し、得られた結果から、既存の実験結果や
  モデル式をも包括し得る新たな推算式の導出を試みた
講 師  出光興産株式会社 生産技術部  生産技術センター プロセス開発室
                                伊佐地 実央 氏

2009年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2009年 8月 10日(月) 13:30〜14:30
会 場  山形大学工学部
プログラム  「蛋白質の生産および機能制御のための化学生物工学」

 
蛋白質を工学的に利用するためには、生理活性を有する蛋白質を大量生産し、目的に合わせた機能を望みの
   時空間で発現させる技術が必要である。本講演では、蛋白質の生産を介助する合成添加剤の開発や、機能制御
   のための化学ツールの開発についての研究成果を発表する。
講 師  東京大学大学院  山口 哲志 氏

2008年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2008年 8月 21日(水) 13:30〜14:30
会 場  新潟大学B会場
プログラム  「生物素材の高機能化・高度利用のための生物反応工学
  〜オリゴ糖の連続生産から細胞模倣型マイクロバイオリアクションシステムの開発へ」


 
生物資源からの有用オリゴ糖生産プロセスおよび脂質ベシクルを利用した細胞模倣型マイクロバイオリアクションシステムに
   関する話題を中心に、演者が生物反応工学の視点から行ってきた研究について紹介する。
講 師  (独)農研機構 食品総合研究所  黒岩 崇 氏

2007年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2007年 11月 7日(水) 16:00〜17:00
会 場  東京大学ビッグサイト 会議棟703会議室
プログラム  「化学工学と人工えら」

 
水中に溶けている酸素を気相中に取り込む人工えら(水中肺)を化学工学の視点から研究。
  初期の研究から現在まで順を追って、研究の俯瞰をする。
講 師  早稲田大学理工学術院 専任講師  小堀 深 氏

2006年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2006年 8月 24日(木) 15:00〜16:00
会 場  室蘭工業大学 講義棟
プログラム  「マイクロ流体プロセスを用いた微粒子製造技術と集積化プロセスに向けた流体制御技術」

 
マイクロ流体プロセスを用いたエマルジョン、微粒子、マイクロカプセルを調製する方法について演者らの研究を中心に概説する。     また、マイクロチップ上の流体を制御する技術に関して、演者らの最近の研究を含めて概説する。 
講 師  (独)産業技術総合研究所バイオニクス研究センター   杉浦 慎治 氏

2005年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2005年 8月 4日(木)  13:00 〜 14:00
会 場  早稲田大学総合学術情報センター内  国際会議場
プログラム  「水環境保全のための化学工学的研究」

 水環境保全のための化学工学的研究アプローチについて、演者自身の考え方、水環境管 理のための物質
   動態数理モデルの開発や各種水処理技術の開発などの具体的な取組み、及び将来展望を紹介する。
講 師  東京大学生産技術研究所    下ケ橋 雅樹 氏

2004年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2004年 7月 22日(木)  13:00 〜 15:30
会 場  秋田ビューホテル
プログラム  「レーザー光圧力と静電気力を用いたDNA1分子の操作と加工  〜1分子ゲノム解析に向けて〜」

 レーザートラップや静電気力を用いることで、蛍光顕微鏡下でDNA1分子を操作したり加工することが可能であり、
   この実例を中心に紹介するとともに1分子ゲノム解析に向けた取り組みについても触れる。
講 師  徳島大学大学院    平野  研 氏

2003年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2003年 7月 14日(月) 16:00 〜 17:00
会 場  水上温泉ホテル聚楽
プログラム  「融液成長法による半導体結晶育成時の熱・溶質対流に関する研究

 融液成長法による半導体結晶育成時の熱・溶質対流、特に界面張力差を駆動力とするマランゴニ対流の様々な挙動
   について、微少重力環境での実験や数値シミュレーションの結果等と合わせて紹介する。
講 師  静岡大学電子工学研究所    新船  幸二 氏

2002年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2002年 8月 1日(木) 14:00 〜 15:30
会 場  ウエルシティ新潟厚生年金会館
プログラム  1. 「 バイオプロセスへの利用を目指した両親媒性分子集合体の機能開発」

 生体内でみられる分子の集合化による機能の発現を、バイオプロセスに利用することを目指して、両親媒性分子
   集合体の機能開発を行ってきた。その中から、逆ミセルを利用した分離、並びに、酵素内包脂質ベシクルのナノリ
   アクターとしての利用に関する最近の成果を紹介する。


 2. 「 黒鉛含有不焼成耐火物における環境対策 」

 製鉄所で広く使用される黒鉛含有耐火物は、優れた耐用性を示す反面、高い熱伝導率による熱ロスやフェノール樹脂
   バインダーによる臭気発生の問題がある。こうした環境問題に対する開発技術を紹介する。
講 師  1. 筑波大学応用生物化学系     市川  創作 氏
 2. 品川白煉瓦(株)技術研究所    鳥越  淳志 氏

2001年度 The Researcher 招待講演会
日 時  2001年 8月 7日(火)  10:00 〜 17:00
会 場  横浜国立大学教育文化ホール
協 賛  (社)化学工学会関東支部 若手の会
プログラム  1. 「 懸濁型晶析装置における結晶粒子群の凝集現象と製品純度」

 懸濁型晶析装置を用いた場合、製品粒子は凝集晶であり、また純度が低くなることが多 い。本講演では結晶の凝集
   現象と製品純度の関係を定量的に氷解し、凝集による純度低下機構について考慮した結果について発表する。

 2. 「 高周波熱プラズマの特性解析とその廃棄物処理応用に関する研究」

 高周波(RF)熱プラズマを廃棄物処理に適用するため、・大気圧下での大出力・大口径 RF熱プラズマ装置の実現・
   プラズマ特性のトーチ条件依存症の数値解析・RF熱プラズマによる溶融飛灰処理技術の原理検証を行った。
講 師  1. 東京農工大学工学部         船越  邦夫 氏
 2. (株)東芝環境機器開発研究所   坂野  美菜 氏