55Continuing Educationシリーズ講習会

「カーボンニュートラル実現に向けた炭素資源
リサイクル技術開発と社会実装」

 2050年カーボンニュートラル(CN)実現に向けた重要課題の1つである、プラスチック製品など石油化学由来の各種製品の炭素資源リサイクルの実現には、個々の要素技術と化学プラントなどの事業所における実装に向けてのシステム構築が重要です。本講習会では、まず【第一部 基礎編】にて、石油化学産業由来の各種製品の炭素資源リサイクル(ケミカルリサイクル(CR)・マテリアルリサイクル(MR))の背景や制度・政策、その要素技術などを解説します.【第二部 システム構築編】では、これらの技術の社会実装に向けた資源回収や再資源化などを含むシステム構築を目指した展開を紹介します。
 炭素資源リサイクルの全体像から要素技術にわたる幅広い基礎的な項目と企業における実装化に向けた貴重な事例を1日で網羅する充実した内容となっています。化学メーカーのみならず、石油・燃料・素材・セメント・鉄鋼・輸送機器・電機等のメーカーで勤務されるエンジニアや技術系管理職の方、また化学工学系大学院生など、皆様のお申し込みをお待ちしております。

日  時

2024年11月20日()  0930 18:00 

協 賛 先

(公社)化学工学会地域連携カーボンニュートラル推進委員会、高分子学会、日本化学会、石油学会、廃棄物資源循環学会、資源・素材学会、環境科学会、エネルギー・資源学会、無機マテリアル学会、日本鉄鋼協会、日本エネルギー学会

開催形態


対面とオンラインのハイブリッド形式で開催します。

会  場

東京理科大学 13号館 森戸記念館 地下1階 第1フォーラム  
 
162-0825 東京都新宿区神楽坂4-2-2  アクセス https://www.tus.ac.jp/tuslife/campus/kagurazaka/

定  員

80名 

参 加 費

正会員

法人会員社員

会員外

学生会員 サロンメンバー

13,000

18,000

28,000

2,000

 6,000

*共催・協賛団体を含む
尚、それぞれの参加費にはテキスト代と消費税が含まれます。

お問合せ先

(公社)化学工学会関東支部 事務局
TEL03-6801-5563  E-mailinfoscej-kt.org

申込期限

2024年11月13日(水)

お申込み

○新参加申込みフォーム

プ ロ グ ラ ム

時 間

講    演

講  師

09:30-09:40

開会の挨拶

東京工業大学

松本 秀行 

【第1部 基礎編】

09:40-10:10

2.資源循環におけるプラスチックリサイクルの価値  サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルの象徴的な位置付けになっているプラスチックについて、リサイクルの現状と将来への期待を概観する。

東北大学大学院
 吉岡 敏明 氏

10:10-10:55

3.プラスチック/バイオマス/減圧残油の共熱分解 炭素資源を包括的に利用する手法として共熱分解法による化学原料化に注目が集まっている。本講演では共熱分解法の可能性と課題について解説する。

東北大学大学院
 熊谷
将吾 氏

10:55-11:10

休憩

11:10-11:55

4. ポリオレフィン系プラスチックのケミカルアップサイクル用固体触媒の開発 
 ポリオレフィン系プラスチックのケミカルリサイクルに有効な固体触媒系について最新事例を交えて紹介する。我々が見出した担持ルテニウム触媒の開発経緯と更なる高性能触媒開発についても紹介する。

大阪公立大学
 田村
正純 氏
12:00-13:10 昼食

13:10-12:15

5.ポリウレタンのケミカルリサイクル法の開拓状況 本講演では、リサイクルを目的としたポリウレタンの分解技術についてその基礎や具体的な事例の紹介を行なう。

長崎大学
 本九町
卓 氏

12:15-13:55

昼食

13:55-14:40

6.イオン液体を用いたプラスチックの解重合とバイオマス変換  
 イオン液体は水でも有機溶媒でもない第三の液体として近年注目を集めている。この液体のユニークな特性を活用したプラスチックの解重合反応やバイオマス変換反応について紹介する。

山口大学
 
上村 明男 氏
14:40-15:25

7. 物理劣化・物理再生理論による高度マテリアルリサイクルとサーキュラーエコノミー 
 廃棄プラスチックの低下した物性はプロセス最適化で大きく向上できるという物理劣化・物理再生理論は、これまでの概念を大きく変換するものである。本報では、これに基づいたサーキュラーエコノミーの形について述べる。

福岡大学
 八尾
滋 氏

15:25-15:45

質疑応答

15:45-16:00

休憩

【第二部 社会実装編

16:00-16:30

8. 亜臨界水処理による混合プラからのオレフィン分離技術 
 各種プラスチックは、多様な物性を実現するために複数種が組み合わされて使用されており、回収や分別の段階で単一種類に選り分けることは難しい。一方で、各種リサイクル技術は単一種のプラスチックに特化している場合が多く、混合プラを対象としたリサイクルは実質的にサーマルリサイクルのみとなっている。こういった現状を踏まえ、我々はPET樹脂とPE樹脂の混合物をまとめて亜臨界水処理することで、PET樹脂はモノマーとして、PE樹脂は低分子化したワックスとして回収できるハイブリッドなリサイクル手法を開発した。本講では、上記技術の概念と、社会実装に向けたエンジニアリングについて概説する。

東西化学産業
秋元 啓太 氏

16:30-17:00

9. プラスチック製容器包装のリサイクルプロセスの高度化と社会実装への取り組み 
 「プラスチック資源循環戦略」に掲げる目標達成のために、プラスチック容器包装再生材の国内循環・用途拡大が求められている。これらを実現するためのリサイクルプロセスと、社会実装に向けた取り組みを紹介する。

兜x山環境整備
 今井
麻美 氏

17:00-17:10

休憩

17:10-17:40

10. 家電混合プラスチックの高度選別技術と自己循環リサイクル推進 
 家電リサイクル法により回収された使用済み家電製品由来の破砕混合プラスチックから、高純度の単一プラスチックを分離回収する高度選別技術と、回収されたプラスチックを再び家電製品へ再利用する自己循環リサイクルについて紹介する。

三菱電機(株)
 井関
康人 氏

17:40-18:00

質疑応答

18:00-18:30

名刺交換会(対面参加者のみ)